――誰の紹介をしてくれるんですか？
「親友の藤見忍を」
――どんな人ですか？
「女装好きの男ですね。でもすっごく美人なので全然違和感がないんです。喋ると声が低いんで凍りつく人が多いんですけど。あ、男の中ではそんなに低いってわけでもないです。女に比べると明らかに違うってだけで。ファッションにはすごくこだわりますね。あと、かなりのナルシスト」
――その人のいいところは？
「顔が綺麗なところ。なんだかんだですごく親切で人の気持ちに敏感なところ。服のセンスがいいこと」
――あなたとその人が知り合ってどれくらいになりますか？
「２年半くらい。高１の時からずっと一緒にいます」
――第一印象は？
「すごい美女だと思ったら男だったから本当にびっくりしました。理解するのにちょっと時間がかかった」
――では今は？
「一番の理解者ですね。これから先、忍みたいな人とは一生出会えないだろうなと思ってます」
――あなたとその人との間にあったエピソードを一つ話して下さい。
「エピソード？んーと、前に春物バーゲンに行った時の忍がものすごかった。一緒にいたのにあたしは完全に蚊帳の外でした」
――あなたはその人のことをどう思っていますか？ぶっちゃけて下さい。
「いつまで女のカッコしてるつもりなんでしょうね。そう遠くない将来、就職とかもあるんだし。どこかで切り替えしないと。あと、英語の課題を写させてあげるのはもう飽きました。いい加減自力でやって欲しいです。ちょっとは勉強してもらわないと。既に先生から『お前は英語を何とかしないと卒業が危ないぞ』って言われてるのに」
――最後に、相手に一言お願いします。
「英語の勉強をしなさい」